臨床工学技士とは
臨床工学技士とは、医師の指示の下に生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う事を業とする医療機器の専門医療職種です。医師をはじめ看護師、他のコメディカルと共にチーム医療の一員として働いています。
業務内容
当院における臨床工学技士の業務内容です。
1、臨床業務
血液浄化療法
腎センターと連携を取り、急性期から慢性期まで様々な病態に応じて、治療開始から終了までの患者処置、管理及び機器の操作、保守を実施しています。
・急性、慢性腎不全に対する血液透析（HD、HF、HDF）
・心不全、多臓器不全に対する持続緩除式血液透析濾過（CHDF）
・閉塞性動脈硬化症に対するLDL吸着療法
・敗血症に対するエンドトキシン吸着療法
・潰瘍性大腸炎、関節リウマチに対する血球成分除去療法
その他血漿交換療法、二重濾過血漿交換療法、血液吸着（薬物吸着、ビリルビン吸着等）
腎センターにおいては、長期透析合併症予防のために、エンドトキシン捕捉フィルタを上流と下流に設置し、高度に清浄管理した透析液を供給しています。
呼吸療法
人工呼吸器の病棟ラウンドその他、NIPPV、CPAPの導入、維持管理を行っています。
2、臨床工学室 管理業務
特に生命維持に必要な人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、低圧持続吸引器を臨床工学室で集中管理し、可能な限り院内で定期点検、修理を行っています。その他医療機器に関しても納入から廃棄まで一括した管理体制を整えています。
3、その他
医療機器安全使用のために院内スタッフ教育、委員会活動（ICT、セーフティマネジメント、医療機器安全管理委員会等）、学会発表、治験の参加など、幅広い活動を行なっています。