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下肢静脈瘤でお悩みの方へ

下肢静脈瘤について

下肢の静脈には、表在静脈深部静脈および穿通枝の3種類があります。 表在静脈は、皮膚の下を流れる体表付近の静脈です。太ももからふくらはぎの内側にある大伏在静脈とふくらはぎのうしろ側にある小伏在静脈があります。 深部静脈は、筋肉の間にある下肢の深い部分の静脈です。表在静脈より太く、下肢から心臓に戻る血液のほとんどがこの血管を流れます。 穿通枝は、深部静脈と表在静脈をつなぐ静脈です。

(コヴィディエンジャパン株式会社『知ってください下肢静脈瘤のこと」より引用)

静脈の中には静脈弁があり、血液が心臓に向かって流れるときだけ開くようになっており血液の逆流を防いでいます。 静脈弁が壊れると血液が逆流してその下にある静脈に血液がたまって静脈圧が上昇します。この状態が長期間続くと静脈が太くなり、さらに太くなると曲がりくねった状態となります。この静脈が曲がりくねった状態が下肢静脈瘤です。下肢静脈瘤は表在静脈におこり、深部静脈にはおこりません。


(コヴィディエンジャパン株式会社『知ってください下肢静脈瘤のこと」より引用)

下肢静脈瘤の症状は

下肢静脈瘤の症状としては、下肢のだるさ・こむら返り(足のつり)・むくみ・静脈怒張(皮膚に血管が浮き出る)などがあります。進行すれば下肢の皮膚炎・色素沈着(皮膚が黒っぽくなる)・皮膚潰瘍(傷ができる)となる場合もあります。

治療方法

下肢静脈瘤の治療には、大きく分けて“血管内治療”、“手術”、“硬化療法”、“保存的治療”の4つがあります。
当院外科では血管内治療として高周波(ラジオ波)による血管内焼灼治療を行っています。

血管内治療 カテーテルによる低侵襲治療で、高周波(ラジオ波)またはレーザーを使用する血管内焼灼治療と、医療用接着剤(グルー)を使用する血管内塞栓治療があり、日帰りでも治療することができます。
ストリッピング手術
(静脈抜去切除術)
非常に小さい傷(3~5mm)で特殊な器具を使って静脈瘤を切除する方法です。
硬化療法 静脈瘤に薬(硬化剤)を注射して固めてしまう治療で、軽症(側枝型・網目状・クモの巣状)の静脈瘤に対して行います。
保存的治療 生活習慣の改善や弾性ストッキング(圧迫の強いストッキング)着用などで症状を改善したり、進行を予防する治療です。

当院外科では日帰りまたは1泊入院による下肢静脈瘤(大伏在または小伏在静脈)高周波焼灼術を行っています。
下肢超音波(エコー)検査にて診断し、適切な治療法を選択します。

(コヴィディエンジャパン株式会社『知ってください下肢静脈瘤のこと」より引用)

料金例

下肢静脈瘤手術の概算

外来(3割負担) 1泊入院(3割負担)
硬化療法※1 (両側)約1.5万円/(片側)約1万円 (両側)約4.5万円/(片側)約4万円
高位結紮術※1 (両側)約2.5万円/(片側)約1.2万円 (両側)約5.5万円/(片側)約4.2万円
抜去術 (ストリッピング手術)※1 (両側)約8万円/(片側)約4万円 (両側)約10~11万円/(片側)約6~7万円
血管内焼灼術 (両側)約8万円/(片側)約4万円 (両側)約10~11万円/(片側)約6~7万円
  • 入院には差額ベッド代、食事費が別途必要になります。
  • 上記で支払った医療費(入院時の食事費や差額ベッド代を除く)が限度額を超えた場合、保険者へ申請をすれば高額療養費として払い戻されます。
  • 寺岡記念病院 外科外来
  • お電話:0847-52-3140
  • 電話受付時間:午前9時00分〜午後12時00分(月〜土)

下肢静脈瘤に関するさらに詳しい情報が掲載されています。 →日本コヴィディエンのホームページヘ